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 いわき市の概要
(a) 地勢と気候

(イ)地勢

 いわき市は、昭和41年に5市9町村が合併して誕生しました。
誕生時の人口は36万人(2015年4月時点では約32万4千人)、平成11年から中核都市となりました。福島県東部の浜通り南部に位置し、中心地の市役所は東経140度53分・北緯37度3分・海抜7.8mに位置します。東西39km・南北51kmで、市の面積は1,231k㎡と国内10番目の広さになります。西方から北方にかけて阿武隈高地を控え、当市で一番高い矢大臣山(965m)始め鬼城山(887m)等がそびえ、東方は60kmにおよぶ海岸線であり、10ヵ所の海水浴場(東日本大震災以降は2ヵ所での海開きとなっている)と9ヵ所の漁港のほか多数の崖地・荒磯が点在しています。


 阿武隈高地の花崗岩類や当地方の砂岩・粘板岩・石灰岩等は2.4億年よりも前の古生代に形づくられました。
当市の久之浜町で発見されたクビナガリュウやアンモナイトの化石は今から7~8千万年も前の中生代白亜紀層の双葉層群からの出土でした。また、当地方の振興の土台となった常磐炭田は、今から約3千万年前の第三紀に生成されたものが中心でした。私達いわき支部のホームグラウンドである石森里山一帯の安山岩噴出が起こったのは約1千万年前の出来事だったようです。

(ロ)気候

 気候は、盆地をもつ中通りや全国屈指の豪雪地帯をもつ会津等福島県内他地区とは全く異なっています。
即ち当地方は、表日本型の気候に属し、海洋の影響を受けて気温の年格差も少なく、東北地方の最南端に位置することもあって比較的温暖な気候と言え、東北の湘南と言われる所以も、この辺にありそうです。
(b) 植物分布

  上記のような地勢にあるため、当市小名浜地区の暖かさの指数は98.9、また寒さの指数が-3.3と、大変しのぎやすい環境になっており、このため植生区域としては暖温帯照葉樹(常緑広葉樹)林域に属し、タブノキ・スダシイ・カシ類が生育しています。そのほか、ヤブツバキ・ヤブニッケイ・シロダモ・トベラ・ヤツデ・マルバシャリンバイ・ヒサカキや、温暖地にのみ見られる蔓類のイタビカズラ・テイカカズラ・マルバグミ等がみられます。

 いわき市久ノ浜町波立海岸は暖地性植物が多数生育して、海岸砂浜特有の植物も、ハマニンニク・コウボウムギ・ケカモノハシ・ハマエンドウ・ハマヒルガオ・オカヒジキ・ハマグルマ等多数見られ、天然記念物に指定され保護されています。

 阿武隈高地は冷温帯に属し、ブナ・ナラ類で代表される夏緑樹(落葉広葉樹)林帯が生育しており、四時川中流の手倉山や閼伽井岳には針葉樹モミの自生林が混在しています。

 いわき市を北限地とする暖地性の植物は、ウラジロ等36種に上ります。一方いわき市付近を分布の南限とする温帯性植物はハマナス等9種とされております。また、いわきを北限とする菌類は3種とされています。
(c) 動物分布

(イ)獣類

 過去には、いわき市北部に熊が出没したとの新聞報道もありましたが、生息する獣類は貧相です。

(ロ)鳥類

 山地・平野・河川・河口・海洋という多様な環境に恵まれ、296種の野鳥(移入種・帰化種含む)が記録されています。(2019年9月現在)


(ハ)魚類等

  60kmに及ぶ海岸線の東に広がる太平洋は、黒潮と親潮が交差する潮境であり、沢山の魚類はじめ海の生物に出会うことが出来ます。いわきを北限とするアカウミガメがいわき 沖で捕獲され、標識をつけて放流されたこともありました。産卵目的だったようです。鮭も、夏井川・藤原川・鮫川に遡上します。遠野地区の清流にはゲンジボタルやカジカガエルが生息しています。また、いわきを北限とする蝶が3種類確認されています。